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岡崎塾3期生就活終了宣言・TA君

投稿日時:2008/06/03(火) 22:41rss

岡崎塾3期生の就活終了宣言第5弾です。

「就活の王道・岡崎塾8ヶ月間の成果・TA君」(You Tube版)
youtibe土田


<TA君紹介>
東京外国語大学5年、岡崎塾3期生、2009年人材系ベンチャー企業
に入社予定。彼はアメリカに1年間留学経験があり、日本語に加え英語、
中国語と操るトライリンガルである。広島県出身。父は元ミュージシャン。
当初ベンチャー企業への進路をご両親が大反対。彼持ち前の本音主義
と頑固さでご両親を説得。

<You Tubeコメントby塾長岡崎>
海外志向の強かった典型的外大生が、ベンチャー企業に入ることになっ
てしまった。要因としては、主に2つ。1つは、私が「みんなと同じことをや
るのがいやな人間」であったこと。「マニュアル」とか「ブランド」から脱却
できたのは大きかったと思う。そう叫ぶ彼のメッセージをご覧下さい。

「就活終了宣言」(テキスト)はこの続きから始まります


『就活就了宣言』
新卒就職活動終了報告

はじめに
 私こと土田歩は2008年3月24日、株式会社パフに新卒採用の
内々定を頂き、即日承諾、新卒採用の就職活動を終了する決意を
固めました。以下に今回の就職活動で採用内定を頂いた企業を報
告するとともに、自信のシュウカツを総括します。また、三年後にな
りたい自分像もあわせて報告いたします。これらの報告が第四期
以降の岡崎塾のメンバーの就職活動に生かされ、また土田歩個人
の人生の糧になるよう願う次第です。さらに、中小企業やベンチャ
ー企業の人事担当者にお役に立ていただければ幸いです。

TOC
1.新卒採用内定を頂いた企業
2.就職活動を振り返って
2-1.典型的なブランドシュウカツ生
2-2.運命の出会い(今振り返れば)
2-3.業界って絞らないといけないんですか?
2-4.岡崎塾との邂逅
2-5.内定後-シュウカツ第2ラウンド-
3.3年後になりたい自分


1.新卒採用内定を頂いた企業・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1社
 株式会社パフ(東京都中央区築地) 2008年3月24日(即日承諾)
 (他はすべて選考途中で辞退)

2.就職活動を振り返って「ブランドシュウカツ生がベンチャー企業に入るまで」

2-1.典型的なブランドシュウカツ生
  「シュウカツってめんどくさい。」2007年4月、私の就職活動に
対するイメージはこんなものだった。そもそも「シュウカツ」という単
語の具体的な意味も知らない。とりあえず、シュウカツを終えた友
人の話を聞いたり、大学の就職活動準備講座に出席したりしてい
た。しかし、何となくやっているだけで、とりあえず、有名でグロー
バルな企業で自分の特技をいかしたい。海外駐在なんかもして
みたい。という典型的「ブランドシュウカツ生」だった。

 2-2.偶然?運命の出会い
  そんな私に転機が訪れた。株式会社パフとの出会いだ。
結論から言うとこのパフに入社を決意するにいたるわけだが、
パフに初めて行ったのは2007年10月であった。無論この時
はパフに入社する気などさらさらない。経営者と学生が少人数
で「キャリア」についてディスカッションするセミナーに参加した
のだ。というのも、いわゆるシュウカツマニュアルには、「人生
で成功するためには、10年後、20年後の目標を立てて、その
目標から逆算してキャリアを積み立てていく」と謳われていた。
でも私の考えは大きく違った。目標を持つことはいいことだ。
でも、未来のことなんて全部はわからない。予想外の変化に
臨機応変に対応しなければならない。何しろ人生の終着点が
何年も前からわかってしまったらつまらないじゃないか―。
私はこのような悶々とした疑問を経営者の方々にぶつけて
みたかった。

会場には3名のベンチャー企業の社長がきておられた。
彼らは僕の質問に対して、衝撃的な答えを出した。「キャリア
なんて、90%が偶然の産物だよ」というものだった。私は自
分の考えが間違いじゃないと認められた気がして、妙にうれ
しかった。私はそれから何度もパフのイベントに足を運ぶこ
とになる。イベントの度に、けっして楽ではない仕事のはずな
のに社員の方が楽しそうに働いている姿に魅力を感じるよう
になっていった。それにしてもその会社に入ることになるとは
まさに、「キャリアは偶然の積み重ね」というのを痛感している。

 2-3.業界って絞らないといけないんですか?
  それ以降は、マニュアルどおりでなくても、自分の考えで
行動するようになった。周りでは、業界を絞れという声が聞
こえる。でも自分の可能性を狭めたくない。業界、規模、職
種を絞らず、たくさんの会社を自分の足を動かして見るよう
にした。するとある時から、自分のシュウカツの軸というか、
会社選びのポイントが業界や職種や規模いったものに無い
という気がしてきた。もっと、言葉では表しにくいもの、セミナ
ーの会場に入った時の、社員の方と話した時の「あっ、この
会社いいな」というあの感じ、である。それからは会社の雰
囲気や風土、仕事のやりがいというものを重視しながらシュ
ウカツをするようになった。社会人の人に毎回うるさいくらい
風土ややりがい、風通しの良さについて質問していたような
気がする。結果、「いいな」と思って受験する会社は業界、
規模、職種ばらばらであった。
  
 2-5.岡崎塾との邂逅
  自分で考え、行動するうちに、自分の「軸」というものが
ぼんやり見えてきていたころ、大きな転機が訪れた。岡崎
塾との出会いである。大学のクラスメートでもある岡崎塾
三期生リーダーのKくんとのつてで、一回だけ岡崎塾を見
学するという話だったのだが、翌週にはなぜか入塾。ちょ
うど私が来る前に偶然1人欠員が出てしまったということも
あり、岡崎塾長に入塾を強く勧められたのを、断りきれな
かった、というのが事の真相である。だが、今ではこの偶
然にとても感謝している。シュウカツ中の大学生7人と塾
長が、忌憚なく本音をぶつけ合う。私はそれまで、自分の
意見をさらけ出して、また他人の価値観にも触れられると
いう環境に身を置いたことがあまりなかった。独力で固ま
りつつあった「軸」が、岡崎塾での活動を通して、それが
揺るぎないものに洗練されていったと思う。

かくして固まった私のシュウカツの大きな軸は2つ。「チャ
レンジングな環境」と「少数精鋭」であった。私はどうやら
常に人生を「楽しく」送りたい人間だということがわかって
きた。決して「ラク」がしたいのではない。「忙しいけど、大
変だけど、楽しい」人生にしたいのである。では、どんな時
に「楽しい、充実している」と私は感じるのだろう。2つの条
件があるという結論にたどり着いた。それが、「自分が成
長している(した)と感じる時」と「他人から必要とされてい
ると感じる時」である。この2つをかなえる環境が、上記の
「チャレンジングな環境」と「少数精鋭」であった。言われた
ことを言われた通りやる環境では成長はない。自分で考え、
行動し、決断しなければならない環境のほうがいい。人に
頼られるようになるにはまず成長せねばならないからだ。

また、何千人も大量に採用する「別にお前じゃなくてもい
いんだよ」という職場より、「君を採用したい」と言ってくれ
る会社のほうがいい。おこがましいが、「自分の価値が
一番高くなるところ」で働きたい。そんな思いがこの2つ
にはこもっている。さて、軸は固まった。このころから、
「ブランド企業」に対する興味が急激に薄れていったの
を覚えている。

2-6.内定後-シュウカツ第2ラウンド-
  軸が定まった後は速かった。とりあえずエントリーし
ていた会社の選考は辞退し、軸の条件に合う企業だけ
を受験した。その中でも、いちばん僕の軸としていたイ
メージ像に重なるのは、パフであった。チャレンジングだ
し、少数精鋭である。なにより、楽ではないはずの仕事
なのに、社員の人が楽しそうに働いている。やはり気持
ちが入っていた分、トントン拍子にパフの専攻は進んだ。
そして3月中旬、社長面談でパフの釘崎社長に「あとは
君がここで働くという覚悟を決められるかどうかだ」と言
われた。事実上の内定なのであろう。その瞬間は返事
ができず、待ってもらうことにした。

「覚悟を決める」、シュウカツ第2ラウンドのゴングであった。
パフが自分の求める環境なのはわかっている。でも、ほか
の会社の選考も受けてから決めたい。いや、そんなことし
たら内定が何個も増えて、結局決められなくなる・・・こんな
感じで、決断しては揺らぎの連続であった。そこで、正直に
釘崎社長に迷っているということを伝えることにした。すると、
「どの会社に入っても正解、不正解っていうのはない、一度
覚悟を決めたらとことんやって、自分の決断を正解にしてい
くんだ。」という言葉をもらった。これは衝撃だった。「ならば、
パフで一番早くに内定が出たのも何かの縁。この決断を正
解にできるようにがんばろう。」と覚悟をきめてしまった。
私の「シュウカツ」はこれにて幕を閉じた。約一年間、長い
ようで短い時間であった。

 こうして、海外志向の強かった典型的外大生が、ベンチ
ャー企業に入ることになってしまった。要因としては、主に
2つ。1つは、私が「みんなと同じことをやるのがいやな人間」
であったこと。「マニュアル」とか「ブランド」から脱却できたの
は大きかったと思う。2つめは、パフの皆さんの対応。イベント
から選考まで、一貫して学生目線でのきめ細かなフォローで
あった。会社訪問や社長面談もいつでも受け入れてくれ、
入社後の自分をイメージしやすかったのも決めてのひとつ
だと思う。この4月からは、パフでインターンをはじめた。
ある意味究極の内定者フォローである。入社するまでには
独り立ちできるように修行中である。

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