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株式会社トレンド・プロ 代表取締役 岡崎 充 の日記です
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2007年06月12日(火)更新
ベンチャー社長が作った「社内啓蒙マンガ」とは
2007年6月12日
物流業界の風雲児と言われている社長がいる。
今後、佐川急便を買収する可能性もあるという。
その社長の名は、SBSホールディング社長 鎌田正彦さん。
グループ売上1400億円、従業員数4000名。
その社長の名を聞いたのは、朝日新聞土曜のbe「フロントランナー」欄である。
私は毎週このコラムは目を通すようにしている。
その記事本文の中に鎌田社長の言葉で
「私の考えをまとめた漫画本を最近つくり、社員に配っています。6巻までを予定しています」
という内容を発見。
2007年6月12日
物流業界の風雲児と言われている社長がいる。
今後、佐川急便を買収する可能性もあるという。
その社長の名は、SBSホールディング社長 鎌田正彦さん。
グループ売上1400億円、従業員数4000名。
その社長の名を聞いたのは、朝日新聞土曜のbe「フロントランナー」欄である。
私は毎週このコラムは目を通すようにしている。
その記事本文の中に鎌田社長の言葉で
「私の考えをまとめた漫画本を最近つくり、社員に配っています。6巻までを予定しています」
という内容を発見。
まさに弊社の本業「マンガ制作」の可能性拡大として狙っていたマーケットゾーン
である。この記事内容はちょっと嬉しくちょっと悔しかった。
悔しいというのは勿論、弊社の競合会社が既に制作を開始しているからである。
しかし鎌田社長に会いたい、取材をしたいと何人かの方に伝えていたら
ご縁があり紹介者を介して本日その取材が現実のものとなった。
勿論、自分の仮説も持参して行ったが鎌田社長と会話するうちに・・・・・・。
以下、私の質問と回答
■マンガ本について
Q(岡崎):社長がマンガにしようと思った理由は?
A(鎌田社長):社員が500人の時はまだ良かったけどM&Aで一気に4000名
になった。私が小さい時からどういう考え方をして生きてきたか、そして経営に
対しての思い、そういう事を漫画にして伝えようと考えた。社員といってもいくら
言葉で言っても分ってもらえない事はあるし、組織の2対6対2の法則があるように
社員の中にはしらけている人は2、3割入る。その人たちが少しでもその気になった
り心に火がつけば良いかなと。
Q(岡崎):そこでマンガ冊子にしようと考えた理由は?
A(鎌田社長):通販会社の社長がやはりマンガにして社員に配って成功している
話しを聞いたものだから
Q(岡崎):鎌田社長が今回マンガ化しての満足度は?
A(鎌田社長):本当は自分のことなんか書きたくないよね。でも会社にとって社員
にとって必要だと感じてやってる。まだ32ページ立てで2巻しか配っていないけど
100%の社員が共感するものはないと思うし、少しでも社員がモチベーションを
上げるきっかけになればと。
Q(岡崎):社員の評価は?
A(鎌田社長):続きを早く読みたいって社員も居るから良いんじゃないかなあ。
岡崎:それは素晴らしいですね! 私も早く読ませていただきたいです。
※そこで現物を戴き、後ほど読ませていただいたが、鎌田社長キャラがしっかり
立っていて読んだ人が社長と会社のファンになりそうな理想的なマンガ冊子でした。
それどころか会社で読んでいて危うく嗚咽する場面が2箇所あった、不覚にも!
■経営について
Q(岡崎):マンガから離れて経営についていくつか質問宜しいでしょうか?
まず新聞記事に「佐川急便を買収する可能性がある」と書いてありましたが
現実にはいかがなんでしょうか?
A(鎌田社長):あれは朝日の記者が佐川の栗和田社長に取材を行ったようだ。
ただ外資の圧力含め物流業界の再編成という意味では、現実的だしその反対
だってあり得る。そして栗和田社長はこれを社内に向かって良い意味で使って
いるんじゃないかな? うちも落ち落ちしてられないぞって。頑張らなくちゃ食わ
れるぞって。
Q(岡崎):なるほど! 深いですねえ。
次の質問ですが「最近上場廃止をしたり上場は目指さないという企業も増えて
います」。その理由の一つに「上場すると毎期増収増益を目指す必要が出てきて
誰のための会社か分らなくなる」と。鎌田社長はこの件をどういう風に捉えていま
すか?
A(鎌田社長):私は上場の必要性を感じているし、増収増益ができない時もある。
企業というものは儲かる部門とそうでない部門があるし、全体の業績も良い時も
あれば悪い時もある。悪い時でも株主に私はこういう考えで経営をしています、
と長期的な考えと実行している内容を正直に伝えたら良いと思う。
短期的な利益や業績を上げて喜ぶのは、機関投資家だけでしょ。私はそういう
考えはしていない。
Q(岡崎):自分が理想とするメンター及び経営者の方はおられますか?
A(鎌田社長):いない。本やマスコミの表現と実際の人とは公私共に見ると
違う人が多い。そういう意味では理想にする人はいない。
■岡崎塾2期生・インターン生の佐藤宏美が女性の立場でインタビュー
Q(佐藤宏美):鎌田社長が今の奥様と結婚された決め手は何でしょうか?
A(鎌田社長):・・・・・・うーん、それは女性の前ではちょっと言いにくいなあ~!?
一同どっと笑いが続くが答えが出ず仕舞いに・・・・・・いきなりNGでした。
Q(佐藤宏美):私は今大学4年で来年から社会人になります。5年くらい仕事をして
あとは結婚退職かと。
A(鎌田社長):あ、そう。私はそういう人は採らない。仕事教えても無駄になるからね
え。今は女性の方が優秀。少子化の問題もあるから子供3人生んでもまた職場復帰
して女性には頑張って欲しい。うち(弊社)にもお腹こんな(大きい)で出勤している
優秀な女性沢山いるよ。
Q(佐藤宏美):女性を戦力と考えてくださる社長は、働く女性にとって大きな味方で
す。会社に戻るために子育てを頑張ろうと思えるでしょうね。その考えの元だからこ
そ、会社が成長し続ける気がします。
鎌田社長、上場企業のオーナーとして超多忙な中80分もの長い時間を頂戴し
本当に有難うございました。
弊社の本業はマンガ制作業です
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