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2007年06月18日(月)更新

【今月のお題】社長の胆力の鍛え方(5月25日~6月21日)

社長に胆力が必要か!?

・・・・・・やっぱり必要だろうなあ!? 

ではどういう時に必要だったか考えてみました。
社長暦19年。
「人」「モノ」「金」で苦労してきた。でも社長はそこから逃げない。

そのいくつかを思い出すと・・・・・・

「創業4ヶ月で資本金ゼロ」編
「また借り入れ」編
「お客様への暴言」編 1.2.3
「社員への一喝」編 1.2
「社員離脱」編 1.2

すぐ思い出すだけでもこれだけある。

社長に胆力が必要か!?

・・・・・・やっぱり必要だろうなあ!? 

ではどういう時に必要だったか考えてみました。
社長暦19年。
「人」「モノ」「金」で苦労してきた。でも社長はそこから逃げない。

そのいくつかを思い出すと・・・・・・

「創業4ヶ月で資本金ゼロ」編
「また借り入れ」編
「お客様への暴言」編 1.2.3
「社員への一喝」編 1.2
「社員離脱」編 1.2

すぐ思い出すだけでもこれだけある。

その一つを紹介したい。でも本当は思い出したくもない出来事である。編集部からの
お題ということで、ここは自分の恥を忍んで読者に初公開します。

■「お客様への暴言」編 3

今から7年ほど前の話。私は大手取引先の担当者と居酒屋で飲んでいた。
相手は中央官庁の役人である。もう時間も夜の11時半。相手もかなり酔っていたん
だろう、いきなり本音が出てきた。

役人「また今度の担当者、一から俺が教えるのかえーマンガのシナリオから何まで
最初の担当者からマンガの作り方を教えてやったのは俺だよ、えー社長」

この言葉に私は一瞬で切れた。
最初の弊社担当者の苦労や努力、相手の役人とのやりとりの全てを私は掌握して
いた。それだけにこの発言だけは絶対に許せない。酒癖の悪い人では済まされない
のである。それを一瞬で判断できた。
この後私が取った行動は、以下のマンガだが実際はもっと怖かったと思う。
後から社員が「あんな社長を見たのは初めて」と怖がっていた。

お客様への暴言

そこで私は暴言を吐いた。時間にして5分から10分だろうか!
大声でまくし立てた。

岡崎「ふざけるな!」
   「○○さんが全部教えた? 冗談じゃない」
   「俺たちは仕事に対して○○してるんだ!」
   「私はこの事業に命を賭けているんだ!」
   「あんた、わかってんのかー!」

私は腹の中にあるものを一気に吐き出した。
子供じみた喧嘩のようだが私は本気だった。
その時のことをよく記憶している。
感情が表に出ているが何とかコントロールは出来ていた。一杯一杯は確かだが。

こういう目の前の壁(課題)が出た時、決して逃げてはいけない。その時に大事なこ
とは、まずは「腹をくくる」こと。「腹をくくる」とは結果を全て受け入れる心を持つこと。
そして全力で目の前の課題に取り組む。相手から見たら「こいつは本気だ!」と思わ
れなくてはならない。正に不退転の決意である。怒る時は烈火の如く、必ず相手に伝
わる。

まずこのようなケースの場合、
サラリーマンならそこから逃げたり上手く報告が出来ればそれで済む。
経営者はそれができない。逃げたくても逃げれないのが経営者である。逃げる判断
をしたところで「倒産」のスイッチを押すことになるから。

だから経営者を長くやっていると嫌でも目の前の課題、トラブル、危機的状況に立ち
向かっていかざるを得ない。しかも正面から立ち向かうほど「胆力」が鍛えられると思
う。さらには机上の判断より現場で起こる、相手が「人」の場合ほど「胆力」の成長に
つながる。

まとめると
私は社長に必要な胆力を鍛えるのには、現場での実践を勧めます。
これは危機的状況に立ち向かう前に「腹をくくる」という意識を事前に感じること。
いくら知識や事例を知っていても実践で出来なければ何の役にも立たない。
社長は誰でも最初は素人。良かれと思ってやることが意外と失敗する。でも大きな
課題であるほど「大きな腹くくり」をして本気度を高めて望めば結果はNO GOOD
でも胆力は間違えなく強くなる。そういう鍛え方しか私には浮かばない。


追伸:先ほどの暴言吐いた役人さんとはその後どうなったかですか?
                   ・・・・・・その続きは「経営者会報8月号」で




→情報をマンガで伝えるってどういうこと?